帯広畜産大学 / Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine

OBIHIRO GCOE: Animal Global Health

アニマル・グローバル・ヘルスの学術的創成を支える18のセルユニット

フィールド食品機能科学フィールド食品機能科学

Asian・Pacific Food Resource Search Cell Unit

教授 浦島 匡

Professor Tadasu Urashima

 アジア・太平洋地域において伝統的に食され、近代産業化されていない畜産物・農産物から機能性成分・機能性微生物を探索し、それを工業化するためのキャッチアップ研究とそれを通じた人材育成を行います。例えば、サモア国ではタロイモなどの食材と果樹、野菜を土中に埋めて保存し、発酵がある程度進んでから食しています。これまでに研究例はありませんが、タロイモなどには大腸ガンを抑制する作用を有する成分が含まれていることも予想されます。また上の自然発酵に係わる微生物の中に、有害酵母の増殖を抑制するようなキラー酵母が含まれていることも期待されます。また、中央アジアなどの地域では牛乳、馬乳を自然発酵させて作る伝統的な発酵乳や乳酒があり、その中にはキラー酵母や、摂取者の腸内細菌叢を調整する一方で免疫能を調整するような機能性乳酸菌が含まれていることが期待されます。本セルユニットでは、サモア、モンゴル、グルジア、中国内蒙古などの伝統的食材・乳製品から、そのような機能を有する成分や乳酸菌・酵母を探索し、機能性食品素材開発やバイオエタノール生産に利用します。そのような研究・教育ならびにJICAとの連携を通じて、新たにアジア・太平洋食品機能科学分野、フィールド食品科学分野の構築とともに、活力増強などを目的とした新たな機能性食品素材の開発をめざします。

This cell unit aims at searching bio functional components as well as bio functional yeasts and lactic acid bacterial strains in traditional foods, which have not been manufactured in modern industrial plant, in Asian and Pacific area. The bio functions include prebiotics, inhibition of growth of pathogenic microorganisms, immuno modulation and anti cancer.

Urashima Urashima
セルユニット構成員
Cell Unit member

福田 健二
Kenji Fukuda

山内 宏昭
Hiroaki Yamauchi

折笠 善丈
Yoshitake Orikasa