帯広畜産大学 / Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine

OBIHIRO GCOE: Animal Global Health

アニマル・グローバル・ヘルスの学術的創成を支える18のセルユニット

アグロエコシステム・ヘルスアグロエコシステム・ヘルス

Agro-Ecosystem Health (AESH) Cell Unit
   http://www.aesh.jp/index.html

教授 河津 信一郎

Professor Shin-ichiro Kawazu

 畜産・獣医学は人類の健康と福祉に貢献することを目的とする学門で、その融合分野グローバルアニマルヘルスの社会的使命も「食の安全の確保」を通じて世界人類の未来へ貢献する専門人の育成にあります。一方、今世紀になって、農業開発による環境の変化、地球温暖化、干ばつや紛争による人類の大規模な移動に起因する新興・再興感染症の世界的な流行が、人々の健康ならびに安全な社会活動を脅かしています。これら感染症の流行は複雑な社会情勢を背景とし、またその殆どが動物由来感染症であることから、その根本的なコントロールには医学からの視点に加えて、獣医学、農学、あるいは社会科学など広範な専門知識を融合した新たな枠組みでの対応が不可欠となります。
 アグロエコシステム・ヘルス(AESH)セルユニットでは「食の安全の確保」に関わる動物由来感染症のコントロールを、畜産学、獣医学、医学、社会学の複合領域として考える新規学術分野の醸成を目指します。この新規学術分野では、地域コミュニティで実際に人々が直面している社会問題を、関連の知識を総動員して、またコミュニティとベンチが協働することで解決する「問題解決型公衆衛生学」の学術基盤の構築を目標とします。
 具体的には、世界で実際に社会問題となっている個別の感染症コントロールをテーマとする異分野参加型のワークショップを構成します。対象とする専門分野は畜産学、獣医学、医学に限定せず、都市工学(衛生工学)、地理学など関連する全ての専門知識を問題の解決に活用します。
 AESHセルユニットに参画する学生は、ここでの議論を俯瞰的に眺めることで、問題解決に向けて自分の専門性からどのような貢献ができるのかを考察し、その内容を他専門分野の人に説明し協調するグローバルコミュニケーション・コーディネーションの能力を身につけることを目標とします。

The objective of this research unit is the establishment of an agro-ecosystem health course. Agro-ecosystem health derives from a combination of biophysical and socioeconomic conditions that jointly influence such properties as productivity, sustainability, stability, and equitability. This interdisciplinary course will train students in applying laboratory and classroom-acquired skills to real-life problems in the field so that students can gain an overall perspective of the various linkages involved in problem solving and development.

Kawazu Kawazu
セルユニット構成員
Cell Unit member


門平 睦代
Mutsuyo Kadohira


Smith Marshall