宮下 淳一

プロフィール

出身地:長野県南箕輪村
出身高校:
趣味:サッカー、スキー
特技:
研究テーマ:
  研究の背景パネル
好きな言葉:

2004年論文ゼミ
1.Stimulatory Effect of Cyanidin 3-Glycoside on the Regeneration of Rhodopsin
ロドプシン再生における シアニジン 3-グルコシドの促進効果J. Agric. Food Chem. 2003. 51. 3560-3563. H. Matumoto, Y. Nakamura, S. Tachibanaki, S. Kawamura, M. Hirayama
要約 アントシアニンは視覚機能を改善すると言われている。この研究ではカエルの視細胞外節にあるロドプシン再生に対して、ブラックカラント由来の4種のアントシアニンの効果を検討した。C3R、C3G、は再生を促進したがD3R、D3Gにおいては明確な効果が見られなかった。C3Rはロドプシン再生における中間体の形成を促進することがわかった。ROS膜でのcGMP-PDE活性においてもアントシアニン4種の効果を調べたが注目するべきものは見当たらなかった。光受容体でのアントシアニンの主要な効果は、ロドプシンの再生にあると考えられる。

2.Anti-angiogenic Property of Edible Berries 食用ベリーの抗血管新生特性 Free Radical Research. 2002. Vol 36. 1023-1031 SASHWATI ROY, SAVITA KHANNA, HELAINE M. ALESSO, JERENA VIDER, DEBASIS BAGCHI, MANASHI BAGCHI, CHANDAN K. SEN
要約 最近の研究で食用ベリーは種々の病気に対して改善効果を持っていることが分かった。腫瘍生物学において血管新生を抑制することは初期段階の癌の治療あるいは予防に効果があると言われている。VEGFは血管新生において大変重要な役割を果たしている。本研究ではヒトHaCaT角化細胞によるVEGF発現に対するベリー抽出液の効果を調べた。6種類のベリー抽出液を実験に使用にした。抽出液成分はHPLC、抗酸化活性はORACで決定した。ワイルドビルベリーとブルーベリーは高いORAC値を示した。また、各ベリー抽出液は血管新生促進剤下で顕著にVEGFの発現を抑制した。

3.In vitro antibacterial activity of Chilean red wines against Helicobacter pylori ヘリコバクター・ピロリに対するチリ産赤ワインの抗菌活性 Fabiola Daroch, Maritza Hoeneisen, Carlos L. Gonzalez et al  Microbios. 2001. Vol 104. 79-85 
要約 16種類のチリ産赤ワインの抗菌活性とランダムに選出した2種類のワインの胃生検材料から単離したヘリコバクター・ピロリ6菌株に対する抗菌活性を分析した。ワインと抽出液の抗菌活性はペーパーディスク法を用いて評価した。実験に使用した全てのワインはヘリコバクター・ピロリの6菌株において抗菌活性を示した。だが、菌株の反応は個々のワインで異なった。選出した2つのワインの活性画分はまた優れた抗菌活性を示した。主要な活性化合物はリスベラトロールであることがわかった。チリ産赤ワインはヘリコバクター・ピロリに対して抗菌活性を持っていることが今回の研究でわかった。そして、その活性は主にリスベラトロール量に依存している。

4.Resveratrol in Raw and Baked Blueberries and Bilberries  生果あるいは加熱したブルーベリーとビルベリー中のリスベラトロール MARY M.LYONS, CHONGWOO YU, R.B. TOMA, SOOL YEON CHO et al. J. Agric. Food Chem. 2003. Vol 51. 5867-5870
要約 ブルーベリーとビルベリーはたびたび調理して消費される。そのため加熱した後のリスベラトロール量を測定した。190℃で18分間加熱後、リスベラトロールは種々のブルーベリーにおいて17−46%減少した。ゆえに、ブルーベリーあるいはビルベリーのリスベラトロール量は加熱処理もしくは加熱することによって生の果実に比べ低下することが考えられた。しかし、ブルーベリーとビルベリーは確実にリスベラトロールを含んでいた。これらの果実のリスベラトロール値は報告されているブドウのそれの10%以下であった。さらに、これらのベリー類は加工処理あるいは調理によりリスベラトロールの寄与が減少すると考えられた。

5.Chlorogenic acid modifies plasma and liver concentration of:cholesterol, triacylglycerol, and minerals in (fa/fa) Zucker rats コレステロール、トリアシルグリセロール、ミネラルの血漿、肝臓濃度
に対するクロロゲン酸の効果 Delcy V. Rodriguez de Sotillo, M. Hadley Journal of Nutritional Biochemistry. 2002. Vol 13. 717-726
要約 植物中いたるところで確認されるポリフェノール化合物, クロロゲン酸は試験管実験で抗酸化物質, 金属キレート剤であることが分かっている。コレステロールとトリアシルグリセロール濃度は非インシュリン依存型糖尿病と肥満インシュリン阻害のような病気に関連があるとされている。肥満, 高脂血症, インシュリン阻害ラットを使用して、血しょう中グルコース、血しょうと肝臓コレステロール, トリアシルグリセロール濃度に対するクロロゲン酸の効果について検討した。さらに、血しょう, 脾臓, 肝臓のミネラル濃度に対するクロロゲン酸の効果についても検討した。血しょう, 肝臓, 脾臓中のミネラル濃度において明らかな違いがクロロゲン酸処理したラットで確認された。動物を使用した今回の実験でクロロゲン酸のグルコース量改善、血しょうと肝臓中の脂質含量の減少及びミネラル成分の分配改善が確認された。

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