斉藤 優介

プロフィール

出身地:北海道幕別町
出身高校:帯広柏葉高校
趣味:競馬鑑賞
特技:
研究テーマ:
  研究の背景パネル
好きな言葉:
論文ゼミ

1.Cloning and expression of UDP-glucose:flavonoid 7-O-glucosyltansferase from hairy root cultures of Scutellaria baicalensis.. Masao Hirotani, Ryo Kuroda, Hideyuki Suzuki, Takafumi Yoshikawa  Planta  2000:210 1006-1013
Abstract:UDP-glucose:baicalein 7-O-glucosyltransferase (UBGT)をコードするcDNAはScutellaria baicalensis Georgiの根毛培養株由来cDNAライブラリーからブドウ(Vitis vinifera L.)由来のpartial-length cDNAクローンUDP-glucose:flavonoid 3-O-glucosyl-
transferase (UFGT)をプローブとして単離された。この異種由来のプローブはScutellaria科植物の糖転移酵素cDNAクローンと共通するアミノ酸配列を含んでいる。1688bpのcDNAの塩基配列を決定し、アミノ酸配列を予想した。UBGTの塩基配列解析によりオープンリーディングフレームは476のポリペプチドをコードし、分子量は53,094Daであることが分かった。E.coliにおいてリコンビナントUBGTによって触媒されるBaicaleinとUDP-glucoseの反応生成物はHPLCと1H NMRの結果よりスタンダードのbaicalein 7-O-glucosideと一致した。E.coliで発現させたリコンビナントUBGTはbaicalein、wogonin、apigenin、scutellarein、7,4'-dihydroxyflavoneやkaempferolのようなフラボノイドとフェノール化合物に対して働くことが分かった。UBGT mRNAの根毛での蓄積は外傷ストレスかサリチル酸処理に対して起こる。

2.Cloning and Characterization of Vitis vinifera UDP-Glucose:Flavonoid 3-O-Glucosyltransferase, a Homologue of the Enzyme Encoded by the Maize Bronze-1 Locus That May Primarily Serve to Glucosylate Anthocyanidins in vivo. Christopher M. Ford, Paul K. Boss, and Peter Bordier Hoj THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY  1998 273:9224-9233
Abstract:ブドウ(Vitis vinifera)おけるアントシアニン生合成の最終ステップに関与する酵素UDP-glucose:flavonoid 3-O-glucosyltransferaseをクローニングし、リコンビナントタンパクを発現させ、その酵素特性を報告する。この酵素や他のUDP-glucose:flavonoid 3-O-glucosyltransferase(トウモロコシBroze-1によってコードされる同族体)の特性は予想されている。精製リコンビナント酵素の利用し、flavonoid 3-O-glucosyltransferaseの特性を決定する。シアニジン(アントシアニン)を基質とし、グルコシル化するときのkcat反応速度の解析によると、ケルセチン(フラボノール)のそれより48倍高い。ところが、Km値は両基質において類似していた。また、他基質に対する活性は見られなかった。銅イオン(Cu2+)はこの酵素や他の糖転移酵素の活性を著しく阻害した。この現象は酵素活性の阻害というよりむしろ、銅イオンによる基質への影響によるところが大きいと思われる。加えて、V.viniferaの場合においてUDP-glucose:flavonoid 3-O-glucosyltransferaseの主要な働きは熟成中の果実においてアントシアニジンのグルコシル化であると思われる。また、ケルセチンに対して高いグルコシル化活性を示す他の糖転移酵素が存在する可能性が高い。Broze-1と相同性のある遺伝子産物をUDP-glucose:anthocyanidin 3-O-glucosyltransfe-
raseと呼べるかどうか現在検討中である。

TOPへ