食の安全と遺伝子組換え作物・食品についてのアンケート

1.バイオテクノロジーとは、どのような技術をさすと思いますか?
いつから始まったと思いますか?生命技術ということであり、具体的には染色体工学や遺伝子組換え技術などが含まれます。多分野で人に役立つ技術といえます。バイオは生物と人との関わりといえるので、昔からあったと思います・定義をよく理解しておりません。
15年前からでしょうか?微生物を主として用いて、目的の物質を生産する技術で、酒などを含めると数千年前から始まったと思ってます。生物のもつ色々な働きを人間が手前勝手に選択し、うまく方向づけていくような技術・最近のいう「バイテク」は1970年代。私が高校生の頃(1960年代後半)チラッと聞いた程度。大学に入ってしばらくしてから急に広がった記憶がある・遺伝子を操作することによって、新しい性質をもった動植物を作り出す技術、性質を変えるために他の生物の遺伝子を挿入することです。50年代からと思います。生物学上で有益な(?)ものに変化させていくための科学技術、主に遺伝子工学だと思います。

2.遺伝子組換え技術と、従来の(交配)技術とはどこがどのように違うと思いますか?
従来:交配といって優れた性質をもった品種を掛け合わせて新品種を作り出した・遺伝子組換え:優れた性質を現す遺伝子を組み込んで新品種を作り出す・
DNAを目的としてさまざまな技術開発が行われている部分・受精を用いない遺伝子の変更技術と受精を用いたそれの違い・交配は遺伝の法則に従い時間をかけて目標の動植物を作り出そうとする方法なのに対して、遺伝子組換え技術は直接遺伝子を操作するもので、時間がかからない・農業分野では従来の交配は数年間かかってよい品種が育成できるが、遺伝子組換え技術を使うと時間的に短くすることができる・人間が自分の目的を果たすための技術と自然発生を統計学的に人間の目的を果たすための違い・交配と比べ、DNAを操作することにより、目的(目標)を明確に極めて短い時間で製品化できる

3.遺伝子組換え技術は、私たちの生活にどのような利益や弊害をもたらすと思いますか?
利益:開発時間を短縮できる。狙った性質を組み込むことが出来る。遺伝的な壁がない(植物と動物の間でも可能)・数量、経済性などの当面する農業の課題の解決・目的とする物質が安価に作ることが出来る・農作物など、有益な品種を作り出すことが出来る・遺伝子組換え技術を使って農業分野では食糧を何倍も増収できる。医療分野では遺伝病気を直すことも出来る等、たくさんの良いところがある・食料の安定供給、新しい薬品の開発・製品化や人体や環境の安全にかけるコストを削減できる可能性がある。弊害:その安全性に問題がある(生態系への影響、無害なのか?)・特定の人間又は組織による情報の独占、危険性の検証の困難さと検証の社会的負担の増大・目的としない物質が副作物として発生し、それが増殖する可能性がある・ある目的のもとに作り出した品種が、意図していなかった性質(害)を併せ持つ可能性がある・科学的に体にどれぐらい悪くするかどうかを説明されていない場合ではちょっと心配もある。この技術は勝手に利用されたら大変だと思います・人体への影響、自然界への影響・自然界には短期に出現し得ない生物が自然環境に放出される可能性がある。

4.遺伝子組換え食品は、安全性に問題があると思いますか、無いと思いますか?その理由も書いてください。
ある 5
理由:自然界には存在しない、あるいはほとんど存在しないものであるため、追跡研究が必要と思います・食品の安全性とは、その大部分が経験からきているのではないでしょうか?遺伝子組換えは品種改良などのように連続的なものではなく、不連続に新しい形質が生まれその安全性を確認する手段も開発されなければならない・意図しない副作物あるいは発現してはいないが、有毒な物質を作る遺伝子が作られる可能性を除去できない・人体へどれだけの影響があるか分からない、また自然界への影響が心配されている・三井、三菱、ミドリ十字と企業の利益優先で安全性については疑問符が付きます。知り得る情報が少ないため、コントロールすることが不可能であるから。
無い 1
理由:周りの人々は遺伝子組換え食品が危ないといわれているが、本当にあるかどうかはまだ科学的に証明されていない。どんな新しいことができた時に良い面もあるし、良くない面もある。
わからない1理由:個々に開発された食品について、安全性の科学的な検証が必要と思われるから。

5.遺伝子組換え技術は環境にどのような良い影響と悪い影響を与えると思いますか?
良い影響:人為的に有用な物質を作り出せるため、農作物や家畜の改良に役立てることが出来ます。21世紀の人口増と食糧問題に有益と思われます・人間が意図的に生物を改良するので、影響とは無関係・個々の動植物に、より多様な性質や機能を与えてくれることから環境への適応が高まる・農業分野では色々な新しい病害虫が出てきました。この技術を使って農薬の使用や土地の耕作が少なくて済みます。最も大切なことは生産性を高めることです。人間が住みやすい環境を作ることが出来るのではないかと思う・食糧の問題に貢献できる可能性がある。
悪い影響:安全性(生態系への影響など)・影響とは無関係に改良されてくるので悪影響も測りがたい。人間が判断、検証するしかない・人間が遺伝子を人間の価値観だけで操作することの尊大さ・人間にとって悪い連中(害虫など)、どうでもいい連中が駆除される(行き場が無い)ことで、全生態系の中で人間の今、気が付かない「なにか」を壊していってはいないのか。「多様性」への心配・新たに付け加えられる性質や機能が周囲のバランスを壊す恐れがある・今までの環境への影響・環境調査ではローインパクトを十分考えなければなりません。この点では、大きなインパクトを与える可能性があります。生態系を乱す恐れがあるのではないでしょうか。

6.その他、感想等お書きください。
今回の研修内容を今後の教材に役立たせたいと思っています。ありがとうございました。要望:資料を研修の実施前に参加者に事前に配布しておくと良いと思います。あわてず、基本知識から確実に社会へ理解を求めていくしかないのではないでしょうか。たとえ時間がかかっても、上記
35についてよくわからないというところが感想である。ただ、口に入る“食品”については現段階では「安心」感がない。理屈は分かっていても「安心」感が沸いてこないのが率直なところである。遺伝子治療が比較的悪くいわれないのは「個人」に対して行われるから。「自分で無いからいいや」と思われているのだろうか。“食品”は、他に選択がなくなることの気味悪さからくるものだろう。研究は大いに続けるべきだと思います。買い物をするときは表示をしっかりと見ます。やはり余計な心配はしたくないので、遺伝子組換えを避けたいと思います。

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