アンケート集計(中学教員)

平成16年度中学理科教員と大学教員との連携による「魅力ある理科教育の可能性を探る:中学と大学の教育の共有」参加教員への事前アンケートの集計結果(複数のアンケート結果をまとめてあります)

Q1.帯広畜産大学のイメージは?
A;生物、畜産にかかわる専門的な学校、広い敷地・北海道の畜産を支える大学・近年、特に地域と密着した研究に取り組み、成果を上げている大学・地域後継者の育成の場、最先端の研究の場・新聞などのメデアを通じて畜大が色々な事に取り組んでいるように感じる・牛を研究しているイメージがあります・南町中は、職場体験で畜大さんにお世話になりました。そのようなこともあり、今は身近に感じますが、以前は分からないために疑問だけの存在でした・自然豊かな中で学習している・特定の大人はある程度高いイメージがあるが、子供や地域はあまり関心がないようだ・十勝に根付いた科学、農・畜産業の研究の中心となる大学・施設も充実しており活気があって良い・卒業生なので在学時のイメージが残っています(教員が親切で男ばかり、など)

Q2.中学の生徒にとって理科を好きになるかどうかは何が原因と考えますか?(理工系の大学を選ぶ基準は何でしょう?)
A;実験のインパクト、とそこで得た知識と日常が結びつくこと・興味が持てるかどうか、楽しいと思えるかどうか・幼年期からの体験、経験の質と量。後は、中学生なので先生の影響も大・理科と実生活とのつながりを感じるかどうかが原因、理科・技術科への興味が基準、自分の中で得意と感じるかどうかが興味へとつながるのでは?いろいろな疑問を持つこと・楽しい授業だと思います・説明を詳しくしすぎてしまうために、難しく感じてしまう・生活の中で物を使って遊び(体験)、それで楽しさを感じて発展させることが出来ること・数学(小学校算数)がしっかり出来ていないと厳しい・目の前で起こる色々な現象にビックリするような心を作る、難しい事柄でもじっくり取り組ませ“何かを見つけた!”という体験をさせる・小、中時代の経験・実験実習など体験的な学習によって関心や知的好奇心を高める・実験に興味を持つか持たないか

Q3.中学の生徒や教師の「農業」「生物」「畜産」との関わり、結びつきは、どれくらいですか?
A ;あまり考えたことはありません。家庭科や放課後活動(菜園部)の中での結びつきはあるかもしれませんが・「生物」との関わりは多いが、農業・畜産との結びつきは少ない・私の勤務地である更別は農家も多く、関わりも大きい方だと思います・植物・動物では農家の生徒たちの知識を引き出しつつ行うようにしています・大樹という地域性もあるが、結びつきや関心は高いと思う。反面、町に住んでいる生徒は全く関わりがないこともある・清水中の生徒は毎日畑を見る機会があるので身近に感じていると思います・地域により違います。帯広市の生徒は農業についてほとんど知りません・中学生にとって日常の生活の中の食料がどのようにして生産されているか把握していない。また、地元の農業について知らない・教科としての“生物”にふれる場面はありますが、それが生き物として身近に触れるとなると学校では少し結びつきが薄い気がします。“農業”“畜産”となるとなお更です・地域との関わりという限りにおいて有る・私の実家が農家なので、クラスの生徒を農場に連れて行ったり、生物実験を通じての家畜、畜産についての話などよくします・田舎の生徒はかなり結びつきがあると思います。市内の生徒は無いと思います

Q4.中学「理科」教える内容と実情について教えてください。A;「なぜ」「どうして」の部分がどんどん削られて、本当に理科が好きな子にとっては物足りない内容だと思います・内容は浅くなっている。系統的に学んでいくことが難しくなってきている・内容が易しすぎて探究心が育ちにくいと考えます。例として、イオンを扱わないことにより、化学変化が暗記のようになってしまったこと・小学校の算数で0.1の位までしか勉強していない中、いきなり圧力の学習。しかも少数が分数の中に入ってくる式の立て方。これは一つの例ですが、小中の学習内容のつながり、中高の学習内容のつながりに問題があるように感じます。他にも色々ありますが・・時間数も減り、教科書を一通り教えるのがやっとです・経験は少ない。テストだけは出来るという生徒もいます・内容も少なくなったがその分時数も減り、入試に向けて余裕がない・イオンがない。花の咲かない植物がない・内容と教える時期、学年など少しバランスが良くないように思います。難しいこととされるものが削減され、考えて考えて何かを見つけることが少ないような気がします・教える側から見ると大切な事柄は省かれている

Q5.中学「理科」教育での実験について現状を教えてください。材料、時間の割合、生徒の反応などについて。
A;生徒は一生懸命取り組み、反応も良いです。実験自体は学年が上がるにつれ少なくなる傾向にあります。週に
1回も無いと思います・器具の数が不足している。材料は手に入れにくいものもある。生徒は全般的に良く取り組む・教材費が現金扱いでないため、生物教材の入手に困ることが多いです。生徒は実験は大好きですが、そこから考察することが上手にできない(失敗の原因とかも)ことが多い・実験をなるべく行うようにしていますが、時数の関係でカットすることも少なくありません。(特に3年生)行う時は生徒の反応は良いと思います・実験は楽しく取り組むがその後のまとめや考察がなかなか深まらない。 時間が足りないことがあり、その時はただやるだけの実験になってしまいます。私としては科学的思考を漬けさせるような実験がしたいです・生徒は喜ぶが、出来ない・実験の時数が減っています。実験の内容を深めることがあまり出来ません・短絡的な実験(色が変わるとか)を喜ぶようだ・基本的に50分が1単位時間なので、内容によってはとても忙しく もったいない気もします。取り組ませ方次第で“面白く”も“いまいち”にもなると思います・十分な準備時間がない・授業の半分以上は実験実習を取り入れている。ただ、準備は時間的に厳しい・時間は少ないです。特に1,3年生。目的は同じでも違う実験(教科書に載っていない)を演示て見せるとすごい反応です

Q6.週休2日制導入や新「学習指導要領」などにより、絶対時間数の減少について、また総合の時間の使い方について現状を教えてください。
A;
1,2年の理科は週33年は週24、教科書の内容が減ったため時間が足りないということはないですが、味気ない授業。総合では職場体験、壁新聞作りがメインで年間70時間の活動です。特に、3年生の次数が減り、12年生の時の思考方法の蓄積を生かす場が少ないと感じます。本校では総合は進路学習等の時間として定めているので、授業には用いていません。選択の時数から授業の方に数時間もらっています・授業時間に余裕がなくなっている。総合では農業体験や職場訪問などを行っている・総合的な学習で体験的な活動を行うことが多いですが、それが子供たちの力になっているかしっかり育てることができているのか不安に思うことがあります・よくないと思います・ねらいにあわせて総合の時間をやりくりし、行事にも活用している・時間減とともに内容減となった部分もあり、寂しく思います。内容をじっくりやっていくと時数もあまり余裕がないように感じます・絶対時間としては少なくなっている。総合は調べ学習的傾向が強い・内容も時間も減っているので、じっくり取り組みたい内容も急ぎになってしまう。総合でも理科を入れている

Q7.帯広畜産大学が展開している生涯学習プログラムについてご存知ですか?学校の授業などで利用しようと検討されたことはありますか?窓口を知っていますか?
A;分かりません・知りませんでした・知らないので知りたいです・個人的に公開されている講座を受講したことはありますが、それ以外のことは分かりません・知らない・知りませんが、以前
1人の生徒を引率して「動物のお医者さん」に参加したことがあります・なかなか思い切ることが出来ませんでしたが考えてみます・知っていて利用したことがある・わかりません

Q8.帯広畜産大学についてご存知でしたか?また、HPをご覧になりましたか?
A;
HPは見たことがありません・HPは見ていません・畜大出身(S.59入学、S63卒)なので知っています。HPも見せていただきました・帯広畜産大は知っていますが、具体的には分かっていないことのほうが多いと思います。HPは見たことはありません・HPは見たことがない・知っていましたがHPを見たことはありません・たまに見ています・大学については勿論知っていますがHPはまだ見たことはありません・知っている 

Q9.大学が地域の中学校に対して貢献できることに何があると考えますか?
A;今回のような実験を中学校に来てやってもらえたら生徒は喜ぶと思います・教員の研修、教材の共同開発・中学ではなかなか実施できない実習や実験の出張などあると新鮮でうれしいです・進路学習の一環として「大学」とはどんな所か学習できる場として訪問できたら。直接生徒へ、ということではないですが、理科教員の研修の場としていただけたら・今回のような研修機会の提供・中学理科2分野における実験で心臓や血液を提供していただきたいです・地元の中学生は、畜大は名前だけで知っていてあとは知りません。地域に公開して見学できる機会を多くしてほしい・農家の子供たちのための講座があるといい・今進められている最新の研究などを噛み砕いて教えたり、演示したりしてみせるようなことなど・地域の発展に関すること全般・教材等で、手に入れる方法や実験器具、実験方法などの貸し出しなど

Q10. 大学教員と高校教員の間で作っている理科教育ネットワークをご存知ですか?中学の理科教員も一緒に連携できることはありますか?
A ;知りませんでした・知りませんでした。情報の共有・一緒にやらせていただけるとうれしいですが・申し訳ありません。知りませんでした・知らない・知りませんでした・中学校でも利用できる題材を知らせてほしい・よくは分かりません・知らなかった。連携していくことが大切ではないか

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