帯広畜産大学家畜病理学教室
Laboratory of Veterinary Pathology, Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine

生検診断について

生検病理診断

 当教室では、教育・研究の一環として生検材料の病理検査を行っています。ただし、検査には消耗品費や人件費が必要な事などから、検査体制を維持するために学術研究に要する経費として寄附金をお願いしています。

 検査は通常の病理検査ですが、国際的な診断基準に一致した診断を心がけています。また、学術的な進歩とともに、病理組織像から読み取れる予後予測に関する指標が出現していますが、採用可能なものについては極力取り入れるよう努力しています。

 主に取り入れている指標としては、  

    となっています。他にも症例や依頼主によって、診断に反映させたい検査項目や着眼点が出てくる場合がありますが、極力対応しています。

検査に係る寄附金

 お願いする寄附金は、検査項目によって異なります。具体的には、下記連絡先まで、お問い合わせください。現在のところ、同一症例の検査であれば、複数の組織であっても同一の費用で対応しています。なお、当研究室で、対応している免疫染色は別表の通りです。

 寄附金の納付については、年に一度4月に前年度分の検体を集計し、納付を依頼しています。
 寄附金納付は大学への寄付という形で行っていただきます。詳細については、費用についてのご案内の際に説明差し上げます。なお、寄付にに係る税法上の優遇措置については、こちらをご参照ください。

簡易検査
単純な病理検査です。肉眼的な観察の後、H.E.染色組織標本を作製して組織学的な診断を行います。
標準検査
組織検査と必要に応じた免疫染色を組合せた検査です。その分、簡易検査よりもお願いする寄付金額は多くなります。通常の組織検査で診断に至った場合は、追加検査は行いません。追加検査を行わなかった場合でも、寄付金の差仕分けは致しません。
追加免疫染色
簡易組織検査を行った後、依頼者様のご要望に応じて免疫染色を行う場合は、別途寄附金をお願いしています。
スライドガラス標本の送付
ご要望であれば、H.E.染色標本を余分に作成して送付します。別途作業が必要であるため、寄付金をお願いしています。
遺伝子検査用パラフィン組織片採取
民間の検査受託会社では、パラフィン標本からの遺伝子検査を行っています。そのような検査機関に送付する遺伝子検査用の材料採取については、寄付金は頂いておりません。ただし送料等が発生する場合は、別途ご負担ください。

検査スケジュール

検査受付は週に2回締切りを設けて行っています。研究室の都合上(年末年始、学会、学内行事等)予定を変更することがあります。また、予期せぬ事情などで、診断書送付日が前後する場合がありますが、ご容赦ください。

金曜検査
金曜日午後5時までに受け付けた検体については、翌週月曜日に診断書を送信します。
火曜検査
火曜日午後4時までに受けつけた検体については翌木曜日に診断書を送信します。

送付方法

 検体は宅配便などで送付いただくほか、研究室までご持参いただく形でご提出いただいています。なお、送付に関する費用はご負担ください。

 また、帯広畜産大学は北海道に位置しているため、冬季に輸送される荷物は通常配送ですと凍結します。凍結すると正確な診断を下すことが困難となるため、冬季(11月中旬)から3月上旬までは、クール便(冷蔵)でご送付ください。

検査依頼書については、こちらをご利用ください。
 ワード版依頼書
 PDF版依頼書
 書き方など

診断書

 診断書は、写真付きのものと写真無しのものがあります。写真あり診断書については、Eメール添付での送信のみの対応となります。写真無しの診断書についてはFAX或いはEメール添付での対応となります。

ご依頼の前に

 ご依頼いただく前には、必ず担当者(堀内)までお問い合わせください。お問い合わせについては、horiuchi(アットマーク)obihiro.ac.jpまでお願いします。