帯広畜産大学

農畜産プロフェッショナル経営人材育成プログラム

儲ける農業経営を実施しました

12月18日から25日にかけて「儲ける農業経営」を計3回実施しました。
本講義は,農業の経営管理を中心に,利益管理の考え方を理解し,活用する実践力を養うことを目的としており,公認会計士及び税理士である本学顧問竹川博之氏を講師にお迎えして合計23名が受講しました。

第1回目では,冒頭で竹川講師から自己紹介と本講義のねらいについて説明を行った後,「どうする?儲ける農業経営?」をテーマに,「農業に経営的視点は必要か?」「農業で“もうけた”という測定はどうするのか?」「経営管理は必要か?」といった3点についてグループディスカッションを行い,発表を行いました。竹川講師から発表内容を踏まえ,経理管理における数字の見方やPDCAサイクルの活用について事例を取り込みながら説明がありました。
第2回目では,冒頭に農水省より令和2年に発表されている食料・農業・農村基本計画について農業の現状について踏まえながら内容解説を行い,農業の経理管理において竹川講師が過去に相談を受けた事例を踏まえながら経営理念の必要性や,個人経営と法人経営のメリットデメリット等ついて説明を行いました。また,決算書や貸借対照表の役割について説明を行う中で,竹川講師は,農業者にとって決算書は税金報告や農協等のためにあるのではなく,経営がうまくいっているか判断する材料として使用するための物であり生産者自らが読み取れるようになっていく必要があり,農協や関連機関も指導していってほしいと説明がありました。
第3回目では,講義のまとめとして,農業において一般企業の経営的なフレームワークを入れていくか説明を行いました。始めに一般企業の経営的なフレームワークについて,経営管理としてPDCAサイクルを回す上で重要となる経営計画について説明を行い,損益分岐点による売上高の考え方や損益構造について説明を行いました。これらのフレームワークを農業に取り入れるために経営実態の把握や改善計画の策定等について事例を交えて説明を行いました。

3回の講義では,竹川講師と受講生間で随時疑問点等についてディスカッションを行いながら講義が進み,現状の農業に対する課題や"もうける”とはどういうことかを学ぶ機会となりました。

ディスカッション内容の発表               質疑応答の様子
カテゴリ
活動報告
タグ
#経営管理ファイナンス経営財務
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