研究計画の概要
日本在来馬や障がい者乗用馬を対外受精技術により生産することを目的とし、非繁殖期に、生体内卵子吸引(OPU)技術を用いて、小~中型卵胞から卵子を採取して顕微受精法および培精法を検討し、体外受精技術を確立する。その対外受精卵を胚盤胞ステージまで培養し、凍結保存する技術を確立する。併せて、日本在来馬から採取された受精卵を10時間以上常温維持したのちに凍結保存し、希少な馬の生産効率の向上を図る。
- 卵子の吸引法と卵子培養法の確立
- 凍結保存された体外受精卵の移植技術の確立
- 木曽馬をモデルとした回収10時間経過した受精卵の凍結保存
- 体外受精卵移植とならびに遠隔輸送後に凍結保存された受精卵の移植による子馬の生産、ならびに凍結受精卵移植による受胎の確認
トピックス
2024.10.07
馬のOPU-ICSIについて③
ICSI(顕微授精)
ICSIは細胞質内精子注入の略で、成熟した卵母細胞に単一の精子細胞を注入し、その後胚が発生する可能性があります。
卵母細胞の受精が成功した後、初期胚は実験室で7~9日間発育し、その後、発育上は「正常な」5~6日胚と同等になります。
2024.07.26
馬のOPU-ICSIについて①
OVUM PICK-UP 馬卵子の採取、牝馬の繁殖検査、牝馬の準備
わたしたちは、乗馬の生産で有名なオランダ国にあるユトレヒト大学獣医学部T Stout教授のグループからOPUに関する技術供与をうけ、安定した技術の鍛錬に努めています。
2024.02.29
「研究活動の紹介(1) 凍結精液による人工授精・受精卵移植と帯広畜産大学での子馬生産」動画アップしました。是非、ご覧ください。
2024.02.01