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家畜消化管に由来するメタン放出は全発生源の18%を占め、地球温暖化との関連から削減が求められています。家畜糞尿からは二酸化炭素及びメタンのほかに糞尿の窒素に由来する強力な温室効果ガスである亜酸化窒素が排出されます。また硝酸態窒素による水質汚染、揮散するアンモニア、硫化水素等の有害ガスが酸性雨の一因を成し、全世界的な地球環境問題になっています。UNFCCC(国連気候変動枠組条約)京都議定書により、我が国は2008年?2012年の二酸化炭素等の温室効果ガス排出量を1990年比で6%削減することが国際的な責務となっています。畜産業の持続可能な発展は環境保全の面からこれら環境汚染物質の制御と利用によって可能になるものと考えられます。一方、将来にわたってバイオマスエネルギーの普及をより持続的に展開するためには、バイオマスエネルギー利用に関し、長期的視野に立ち、先進的且つ革新的な技術の「シーズ」の探索及びこの「シーズ」の育成を行うことが、日本独自の新技術を開発し、将来のエネルギー確保に寄与することにつながるといえます。家畜消化管に由来するメタンは可燃ガスとして回収することはできませんが、家畜排泄物から生じるメタンガスはバイオガスとして発電等のエネルギー源として有効利用することが可能です。メタンガスの活用によるローカルエネルギーの推進によって化石燃料消費の節減、さらに発酵消化液の有効利用による化学肥料に頼らない環境保全型農業の推進を図ることが可能となります。本セルユニットでは、「アニマル・グローバル・ヘルス」(AGH)の観点から、畜産に関わる温室効果ガスの中で、とくにメタンと亜酸化窒素を重要と位置づけ、その制御技術とバイオマスエネルギーとしての積極的な利用技術について世界の研究者・技術者及び国際機関と協力して開発研究を行います。それらの成果を地球環境保全に資すると共に循環型社会の形成に寄与することを目的として本セルユニットの教育研究を展開します。
The educational and research objective of Sustainable Animal Agri-biomass Research Cell Unit is capacity development for contributing towards education for sustainable development of animal agriculture exchanging information through the international collaboration focusing on the mitigation of GHG, the utilization of animal effluents and agricultural wastes as biomass energy resources as alternatives of fossil fuel.