バレイショ遺伝資源開発学研究室

国立大学法人北海道国立大学機構 帯広畜産大学
〒080-8555 北海道帯広市稲田町西2線11番地

はじめに

名称

Potato Germplasm Enhancement Laboratory
(バレイショ遺伝資源開発学研究室)

ロゴマーク

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所在地

国立大学法人 帯広畜産大学
 (総合研究棟2号館3階、松尾記念温室棟、および産学連携センター2階実験室・培養室)

研究目的

バレイショ遺伝資源の開発と利用
 バレイショの世界生産量は増え続ける一方で、日本のバレイショ生産量は減少しつつあり、国内需要に対して供給が追いついていません。また、青果用品種である男爵薯とメークインは導入から100年以上を経過し、ポテトチップ用のトヨシロ、そして澱粉原料用のコナフブキも公表以来既に30年が過ぎ、有力な後継品種が現れていません。一方でジャガイモシストセンチュウをはじめ病虫害は増え、さらに輸入の規制緩和など、生産者をはじめバレイショ産業界はますます厳しい状況が予想されます。
 将来にわたって安定持続的でかつ安全・安心なバレイショを生産するためには、これらの要望に応えられる画期的な品種を作り出す必要があります。しかし、現在の公的機関や民間企業によるバレイショ育種体制では、画期的な品種開発につながるような潜在能力の高い親系統を作り出すことは時間的にも経済的にも困難な状況にあります。
 そこで本研究室は、野生種やアンデス原産地の在来品種の持つ優秀な遺伝的特性を導入し、潜在能力の高い親系統を育成することを目的として設置されました。本研究室では、これを達成するために必要な技術開発や遺伝的機構の解明など、遺伝育種学的研究も行うと同時に、十勝地域の生産者と協力して独創性に飛んだオリジナル品種の育成にも着手しながら、これからの魅力ある十勝の農業の発展に貢献していきます。

寄附講座「バレイショ遺伝資源開発学講座」について

 寄附講座「バレイショ遺伝資源開発学講座」は、2013年4月1日に、カルビー株式会社、北海道馬鈴しょ協議会、キユーピー株式会社、ケンコーマヨネーズ株式会社、および日本スナック・シリアルフーズ協会による寄附金を基に設立されたもので、「バレイショ遺伝資源開発学研究室」と一緒に教育研究活動を行います。