帯広畜産大学

農畜産プロフェッショナル経営人材育成プログラム

経営改善フィールドワークを実施しました

10月から11月にかけて,本プログラム必須科目である「経営改善フィールドワーク」全3回を実施しました。
本講義では,管内の農畜産業において優れた取り組みを実施している農業経営者を訪問し,現地視察及び経営者とのディスカッションを通じて,自身の経営課題に対する解決方法について知見を得ることを目的としています。
令和6年度は肉用牛,酪農,畑作の3分野においてそれぞれの経営者を訪問し,特徴的な経営の取組について学びました。

講師/株式会社大野ファーム代表取締役 大野泰裕氏


第1回として10月19日(土)に,芽室町で肉用牛及び畑作経営を行う株式会社大野ファームを訪問し,代表取締役の大野泰裕氏による案内のもと牧場内の視察を行い,その後敷地内併設のカフェでディスカッションを行いました。
牧場内の視察は防疫の観点から,専用のカートに乗車して広い敷地内の各施設を回り,子牛や肥育牛に対してセンサーを付けることで、人の負担を減らしながら哺乳量の管理や事故防止につなげる取り組みや,バイオマスを活用した循環型の生産体系等について説明を受けました。
視察後は,6次化の取組として行っている併設のカフェへ移動し,本学岩本博幸教授ファシリテーションのもと受講生からの質問を受けながらディスカッションを行いました。ディスカッションでは従業員教育等の人材マネジメントに関する内容を中心に,経営拡大をする際の課題など経営に関して多くの質問が受講生からあがりました。

講師/有限会社北広牧場専務取締役 若杉真吾氏 


第2回目となる11月2日(土)は,新得町で酪農業と乳製品製造を行う有限会社北広牧場を訪問し,本プログラム第1期修了生でもある専務取締役の若杉真吾氏に牧場をご案内いただき、屋内でディスカッションを行いました。
始めに,11月末頃より稼働予定の第2牧場を視察し,離農跡地を活用した第2牧場実施の経緯や,放牧を取り入れた酪農経営の新たな挑戦について話を伺いました。第1牧場では哺乳・搾乳牛舎,搾乳施設を受講生と意見を交わしながら視察しました。
その後屋内に移動し,牧場の概要と組織マネジメントの取組としてPDCAサイクルをどのように回しているかスライドを使って説明いただきました。経営方針書やSOP(標準作業手順書),人事評価等様々な取り組みについて紹介いただきました。受講生からは近年の飼料高騰等による外的要因へのリスク対策や,規模拡大時の課題等幅広い内容で質問があがりました。

講師/前田農産食品株式会社代表取締役 前田茂雄氏


最終となる第3回目は,11月16日(土)に本別町で畑作と自社生産物の販売を行う前田農産食品株式会社を訪問し,代表取締役の前田茂雄氏に農場及びポップコーン工場を案内いただき,経営戦略について話を伺いながらディスカッションを行いました。
視察では,収穫後のポップコーン畑及び農閑期に自作した乾燥選別機を見学しながら,農閑期の雇用創出のために始めたポップコーン生産について話を伺いました。また,グローバルGAP認証に基づいた農薬等の資材管理や従業員の作業管理及び,社内ミーティング等を活用した組織マネジメントについて学びました。
その後,ポップコーン工場へ移動し,生産ラインの見学を行った後,スライドを用いてこれまで取り組んできた事業や今後の経営方針などについて説明を受けました。受講生からは補助金の活用や6次化の収益性などについて質問があがり,レンジで出来立てのポップコーンを食べながら質疑を応答を行いました。
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タグ
#フィールドワーク
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