JRA日本中央競馬会特別振興資金助成事業 障がい者乗用馬ならびに在来馬の生産法確立事業

問題

なぜ馬の受精卵(胚)移植?

乗馬やスポーツ馬の生産に利用される。馬の生産には、母馬は現役を引退し、妊娠と授乳の2年弱を要する。一方、現役を引退せずに、複数の発情周期からを回収することにより、特定馬から3-5頭/年の生産が可能となる。

なぜ帯広畜産大学か?

  • 馬産に適した土地である
  • 馬の繁殖診療業務として実施しており、目標達成の可能性が高い。
  • 馬介在活動室を有し、障がい者乗馬を実施している。
  • レシピエントに身近な北海道和種等を利用することにより、胚移植の成功率、生産性が増す。

欧米では一般的な馬胚移植技術、日本では?

馬の胚移植は、日本の研究グループが世界で初めて成功したが、ここ20年近く実施されていない状況にある。2020年オリンピック・パラリンピックを間近に控え、馬が人に多大なる貢献をしていること、さらには乗馬、馬への関心、理解を醸成させる重要な機会でありながら、障がい者や初心者安全に騎乗できる馬資源が絶対的に不足しているおり、産業の発展に支障を来たしている。