11月27日および12月4日の2日間で「経営改善に役立つ労務管理」を実施しました。
本講義は,農業における労務管理上の特徴的な課題について知識を得たうえで,労務管理上の課題について具体的な対応策を検討することができることを目的に,特定社会保険労務士である外崎労務事務所代表外崎裕康氏を講師に迎え,部分受講者も含めて合計11名が受講しました。
第1回目の講義では冒頭で,近年の農業経営は規模拡大や法人化に伴い,従業員やパートタイム労働者,外国人技能実習生など雇用形態が多様化しており,従前の家族経営と比べて労務管理が必要となっている背景を説明しました。次に,労働基準法について説明し,労働条件通知書に記載すべき事項を具体的な事例を挙げながら説明しました。
第2回目の講義では,グループに分かれてそれぞれ酪農と畑作農家の経営者として,どのような雇用形態でどのような方を雇用するのかディスカッションし,労働条件通知書の作成を行い発表しました。
発表した労働条件通知書について,質疑応答を交えつつ,追記すべき事項などについて具体的な事例を挙げながら説明しました。
2回の講義を通して,農業特有の労務管理について知識を習得する機会となりました。
講師の外崎氏 グループワークの様子