11月18日及び25日の2日間で「儲ける農業経営」を実施しました。
本講義は,決算書の仕組みを理解し,畑作,酪農経営といった営農類型別の利益管理手法を学び,農協,金融機関との対話力の醸成が可能となる知識を学ぶことを目指し,税理士法人竹川会計事務所の方々を講師にお招きして,15名が受講しました。
講師の當眞氏 講師の永澤氏
第1回目は當眞嗣隆氏を講師に,農業の経営管理を5つのステップに分けて,経営理念や経営実態把握の重要性について解説しました。
次に,農業経営と収益性について,他産業とは異なる農業における資金の流れや利益発生の仕組みについて図表を用いて説明いただきました。
最後に経営分析について財務的分析と非財務的分析を説明し,損益分岐点分析や決算書の数値を用いた分析手法について数式を交えながら学びました。
第2回目は永澤祐太氏を講師に,経営分析を中心に説明いただきました。冒頭,健全な農業経営を行うために,経営分析を通して課題を知り,改善するためのPDCAサイクルを回すことが現状の農業経営に欠かせないと説明し,分析手法としてキャッシュフロー計算,変動損益計算,作物別損益計算,同業他社比較の4点について具体的な数値を出しながら解説しました。
最後は受講生からの質疑応答で締めくくり,農業経営分析に関する知識を深める機会となりました。
講義風景