小豆・あんこから新しい商品を考える 文理融合型商品開発ワークショップ
令和8年9月6日(日)~9月8日(火)の3日間、十勝型フードシステム形成プロジェクトの一環として、帯広畜産大学次世代農畜産技術実証センター主催による「文理融合型ワークショップ‐小豆・あんこから新しい商品を考える‐」を開催いたしました。
本ワークショップは大学生・大学院生を対象に、小豆・あんこのフードバリューチェーンの理解を深め、新商品の企画開発に取り組むプログラムとして開催いたしました。商品開発に必要なマーケティング理論・デザイン思考を学ぶだけではなく、生産農家や製餡工場の視察、製菓業・実務担当者による商品開発レクチャーを通じて、実現可能性を高めた商品開発を実践的に学び、各産業における課題解決や客観的な根拠と実現可能性を備えた商品コンセプトへと翻訳・昇華させる力の育成を目的に実施いたしました。
ISHIYAグループ様や外部実証農場をはじめとする関係機関の協力のもと、当日は帯広畜産大学、小樽商科大学、北見工業大学、東京経済大学から計12名の学生にご参加いただきました。
1日目:基礎インプットとチーム形成
初日は、参加者・講師含め「1か月以内で感動したお菓子を発表する」というお題でアイスブレイクからスタートしました。
続いて、帯広畜産大学の河野先生から本学における産学連携の事例の紹介が行われ、東京経済大学の森岡先生からはデザイン思考など商品開発の基礎に関する講義をしていただきました。
その後、大学・学年の異なる混成チームにわかれ、講師陣がまとめた小豆・あんこに関する消費者調査結果を確認し、翌日の農場や製餡工場の現場見学に向けて、商品開発を見据えた質問事項や確認事項を整理し、初日のプログラムを終了しました。
2日目:生産・加工現場の理解と素材体験
2日目の午前中は、十勝製餡株式会社の製餡工場(十勝池田町)にご協力いただき、工場内の製餡過程を見学しました。食品の安全性や品質確保の取り組みをはじめ、加工しやすい餡の特徴、原材料や製法へのこだわり、これまでの商品開発の経緯についてヒアリングを行いました。
また、工場視察の後はあんこの食べ比べをご用意いただきました。実際に味わうことで味覚や舌触りの違いを確かめ、さらに製造現場の職人の方への質問を通じて、商品化へのイメージをより具体的なものにすることができました。
午後からは、次世代農畜産技術実証センターの外部実証農場である中村農場(帯広市)にご協力いただき、小豆畑を見学しました。
中村さんと帯広畜産大学の森先生から、十勝の農業体系や栽培方法に関する基礎的な解説をしていただいたほか、小豆の生産量が減少している背景や現場が求める解決策について、参加者と生産者・研究者との間で活発な議論が交わされました。
午前・午後を通したプログラムにより、生産現場の現状、製餡・製菓企業のニーズ、そして消費者の嗜好それぞれにおけるギャップを深く理解する貴重な機会となりました。
3日目:商品開発レクチャーと最終発表
最終日は、サザエ食品株式会社 戦略室ブランドマネージャーの藤井崇様をお迎えし、商品コンセプトやブランド構築に関するレクチャーをいただきました。
その後、3日間の視察や講義をもとに、大学や学年の異なる混成グループごとに商品企画の策定を行いました。ISHIYAグループ(サザエ食品株式会社・十勝製餡株式会社・株式会社150Fプランニング)の担当者の皆様や、帯広畜産大学の長澤学長を審査員にお迎えし、各チームが考案した商品アイデアの発表会を開催しました。
最終発表の場では、驚くような斬新な視点を取り入れた企画や、小豆が抱える現状の課題を踏まえたコンセプトを持つ企画、ターゲット層を具体的に設定した企画など、現場での学びや関係者の声を活かした深く考え抜かれた提案が発表されました。
発表後は、審査員や他の参加者から多くの質問のほか、実際の施策化を見据えた実践的な意見や提案が寄せられ、3日間のワークショップを非常に充実した形で締めくくることができました。










