受精卵による障がい者乗用馬等の生産法確立

希少種の遺伝子を残す
受精卵移植技術の普及
受精卵移送の必要性
受精卵凍結技術確立の必要性
セラピーホースの安定的生産

希少種の遺伝子を残す

絶滅が危惧されている希少種を守る為、
冷凍受精卵の移植の技術を研究しています。

受精卵移植技術の普及

サラブレッド医療の進んだ日本には、馬受精卵移植を経験した生産関係者は皆無である。技術を普及し、経験を重ねることにより、特殊な資質をもつ馬を受精卵移植によって生産することは可能である。技術を普及定着させ、国内で必要とされる障がい者乗用馬等の生産を加速させる。

受精卵移送の必要性

先行研究開発では同じ施設内で回収後30分以内に受精卵移植が実施されたが、発情周期が同期化された代理母馬が近隣に飼養できないことも多い。乗馬や在来馬の受精卵移送耐久時間は不明であり、鉄路・空路・道路にて移送し、代理母馬に移植する生産法を確立する必要がある。

受精卵凍結技術確立の必要性

家畜やヒトの生殖医療においても、精子や卵子、受精卵の凍結保存技術が確立されているが、馬受精卵凍結保存は、他の家畜と比較して困難であることが知られている。新しい凍結保存技術を確立し、障がい者乗用馬や在来馬の受精卵を安定的に保存する技術を確立することが有用である。

セラピーホースの安定的生産

障がい者乗用馬として適しているコネマラポニー種の凍結精液を北海道和種のドナーに人工授精-受精卵移植し、価値のある子馬を同一年度に複数頭生産する技術を確立した。本技術により、セラピーホースの安定的生産を促進する。