2月18日に「農業経営特別セミナー」を実施しました。
本講義は,様々な分野から講師を招いて講演を行い,自らの農業経営,組織経営における課題解決のヒントを得ることを目的に,毎年開催しています。
今年度は,滋賀県奥永源寺地域で地方創生と6次産業化に取り組む株式会社みんなの奥永源寺 代表取締役 前川真司氏を講師にお迎えし,「『奥永源寺地域』からみる『地方創生』の可能性」と題してご講演いただきました。
講演ではまず,滋賀県出身者ではない前川氏がなぜ奥永源寺地域で地方創生に挑戦することになったのか,その経緯やご自身の歩みについて紹介いただきました。続いて,「地域資源の棚卸し」という視点から,山間地という立地や高齢化による人口減少など,一見課題に見える要素を,視点を変えることで地域の強みとして捉えなおし,価値を見える化してきた取り組みについてお話しいただきました。
また,事業が順調に進むばかりではなく,地域外から来た"ヨソモノ"として住民との関係構築に苦労された経験にも触れられ,コミュニケーションを通じて地域のアイデンティティに寄り添いながら信頼関係を築くことが重要であると説明されました。
後半は,地域住民の協力のもとで会社を設立し,絶滅危惧種に指定されている地域の花「紫草(むらさき)」の栽培と6次産業化に取り組んできた経緯を紹介いただきました。万葉集にも詠まれ,古くから染料や漢方薬として用いられてきた紫草の根に着目し,オーガニックスキンコスメの開発へとつなげた事例や,地域の住民・高校生・行政機関などと連携した産官学による地方創生プロジェクトについてご説明いただきました。
最後に,地域の未来を自分事として捉え,他人任せではなく自らが創っていくという意識の大切さを示され,講演を締めくくりました。





