12月11日及び1月18日の2日間で「ケーススタディに学ぶ労務管理」を実施しました。
本講義では,農業における労務管理上の特徴的な課題について知識を得るとともに,労務管理上の課題について,具体的な対応策の検討を行う技術を得ることを目的としており,特定社会保険労務士である外崎労務事務所代表外崎裕康氏を講師に迎え,合計15名が受講しました。
第1回目の講義では,冒頭で家族経営主体から規模拡大や法人化に伴い,農業においても労務管理が重要となっていることを伝えた上で,労働基準法及び労働契約について説明を行いました。また,労働契約成立後に労働者へ渡す必要がある労働条件通知書の明示事項について説明を行った後に,受講者が雇用する側となり実際の労働条件通知書を作成するグループワークを実施し,作成した労働条件通知書について発表を行いました。発表内容について外崎講師から改善等の説明を行った後に,令和6年4月から改正となる労働条件通知書の記載事項について説明を行いました。
第2回目の講義では従業員の労働について,労働や休憩時間,年次有給休暇の基本的考え方について農業の場合を当てはめながら説明を行いました。最後の質疑応答の時間では,受講生から出張時の時間外労働に関する考え方について等,実際の業務を行う上で課題となっている具体的な労務に関する質問が出され,自身の業務と照らし合わせながら労務管理について学ぶ機会となりました。
講師の外崎氏 グループワークの様子